- 公開日:
スプレッドシートで文字列を分割する方法
Google スプレッドシートで業務の管理を行っている際に、名簿や品番といった羅列された文字列を分けてセルに入力したいと思ったことはございませんか?
スプレッドシートでは、セルに入力された文字列を、簡単に分割することができます。
この記事では、文字列を列単位に分割する方法を、分かりやすく紹介します。
スプレッドシートで文字列を分割する方法
Google スプレッドシートで、文字列を分割する場合、ツールバーの「テキストを列に分割」機能を使用するか、文字列を分割するSPLIT関数を使用します。
以下より、それぞれの方法を詳しく解説します。
ツールバーから文字列を分割
ツールバーの①データ、②「テキストを列に分割」を順に選択します。
以下のショートカットキーで、同様の操作ができます。
OS | ショートカットキー |
---|---|
Windows | Alt+D+E(Google Chrome) Alt+Shift+D+E(その他のブラウザ) |
Mac | Option+D+E(Google Chrome) Option+Shift+D+E(その他のブラウザ) |
区切り文字ダイアログボックスの、自動的に検出をクリックします。
この記事では、「さん」という文字列を基に分割します。
カスタムをクリックします。
区切り文字ダイアログボックスに、「さん」と入力します。
入力完了と同時に、文字列が列毎に分割されます。
SPLIT関数で文字列を分割
SPLIT関数とは、文字列(テキスト)をサブストリングのテーブルに分割する関数です。
カンマやスラッシュなどで区切られた文字列や、特定の文字や文字列を基準に分割を行うことができます。
「=SPLIT(テキスト,区切り文字,【各文字での分割】,【空のテキストを削除】」のように記述します。
また、数式はすべて半角で入力してください。
以下より、SPLIT関数で文字列を分割する方法を紹介します。
分割した文字列を表示したいセルを選択します。
「=SPLIT( 」と入力します。
分割したい文字列が入力されているセルを選択します。
数式にセル名が表示されます。
この記事では、「-」を基に分割します。
数式に「 ,"-") 」と続けて入力します。
数式を確定させるために、Enterキーを押します。
文字列が分割されました。
複数の区切り条件で分割する
文字列に含まれる、別々の文字を基に、複数の区切り条件で分割する場合、SPLIT関数の数式を以下のようにします。
分割した文字列を表示したいセルを選択します。
「 =SPLIT( 」と入力します。
分割したい文字列が入力されているセルを選択します。
数式にセル名が表示されます。
この記事では「,」と「-」といった、複数の文字を基に分割します。
数式に「 ,",-")」と続けて入力します。
数式を確定させるために、Enterキーを押します。
複数の区切り条件で分割することができました。
区切り条件が2文字以上の場合
文字列に含まれる、区切り条件が2文字以上の場合は、SPLIT関数の数式にFALSEを追加する必要があります。
例えば、区切り条件にしたい文字列が「A-」の場合、「A-ABC10A-ABC-10」を「ABC10」と「ABC-10」に分割したいと思っていても、上記のように「=SPLIT(セル名,"A-")」と入力すると、「A」と「-」が区切り条件となってしまうからです。
以下より、区切り条件が2文字以上の場合の分割方法を解説します。
分割した文字列を表示したいセルを選択します。
「 =SPLIT( 」と入力します。
分割したい文字列が入力されているセルを選択します。
数式にセル名が表示されます。
この記事では「A-」という文字列を基に分割します。
数式に「 ,"A-",FALSE)」と続けて入力します。
数式を確定させるために、Enterキーを押します。
2文字以上の文字列を区切り条件として分割することができました。
入力した数式を、列にコピーします。
分割して表示したセルの右下にある、青丸にマウスカーソルを合わせます。
マウスポインタが+の形になったらドラッグします。
コピーすることができました。
空白(入力されてない文字列)を活かして分割する
羅列された文字列に、空白の文字列が含まれる場合は、SPLIT関数の数式に変更が必要です。
例えば「あ,い,,え,お」という、カンマ区切りで空白が含まれる文字列を、「あ」「い」「 」「え」「お」と分割するとします。
上記「SPLIT関数で文字列を分割」での数式を使用してしまうと、空白の部分は自動的に削除され、「あ」「い」「え」「お」と分割されてしまいます。
このような場合に、空白を活かす形で分割する方法を、以下より詳しく解説します。
分割した文字列を表示したいセルを選択します。
「 =SPLIT( 」と入力します。
分割したい文字列が入力されているセルを選択します。
数式にセル名が表示されます。
この記事では「 , 」を基に分割します。
「いいい」と「えええ」の間に、空白の文字列が存在しています。
数式に「 ,",",FALSE,FALSE) 」と続けて入力します。
SPLIT関数は「=SPLIT(テキスト,区切り文字,【各文字での分割】,【空のテキストを削除】」という形で成り立っています。
そのため【各文字での分割】を【FALSE】とすることで空白部分での分割を成立させ、【空のテキストを削除】を【FALSE】とすることで空のテキストを削除しないことを成立させます。
【空のテキストを削除】の部分を記述しない、もしくは【TRUE】となっている場合は、空のテキストを削除するという数式になってしまいます。
数式を確定させるために、Enterキーを押します。
空白(入力されてない文字列)を活かして分割することができました。