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YouTubeのバックグラウンド再生の通信料は?
YouTubeのバックグラウンド再生は、ユーザーが動画を視聴しながら他のアプリを使用できる便利な機能ですが、その通信料について疑問が生じることもあります。
動画のストリーミングにはデータ通信が必要であり、バックグラウンド再生も例外ではありません。
この記事では、YouTubeのバックグラウンド再生の通信料について詳しく解説します。
バックグラウンド再生の通信量の計測
YouTubeのバックグラウンド再生の通信量はどれほどかかるのか、実際に計測してみます。
また通常の動画再生との、通信量に違いについても解説しています。
計測の準備
まず計測の準備をします。
YouTubeアプリ内の設定で、バックグラウンド再生が「常にオン」になっていることを確認します。
動画を選ぶ作業にもデータ通信がかかってしまうので、計測に使用する動画を前もって選択しておきます。
動画の設定画面より、画質の設定を行います。
まず最初に480pの通信量を計測するため、動画の画質を480pに設定します。
次にiPhoneの設定画面から、モバイル通信の統計情報をリセットをします。
モバイルデータ通信量がリセットされたので、バックグラウンド再生の通信量を測定するための準備が整いました。
480pの通信量
今回は、動画を3分間再生して実際に計測していきます。
検証ではiPhoneを使用しての操作となります。
動画を再生して、そのままアプリを閉じます。
バックグラウンド再生が始まりました。
このまま何も操作をせずに放置します。
3分が経過したので、動画を一時停止し、データ通信量の確認をします。
480pのバックグラウンド再生では、3.9MBの通信量でした。
では、通常の動画再生で発生する通信量とも比較をしてみましょう。
この検証をする前に、再度モバイル通信量をリセットしてから動画の再生を行います。
動画の再生画面を表示させたまま、3分間放置します。
3分経過したので、動画を停止して通信量の確認をします。
480pの通常の動画再生では、28.6MBの通信量が発生しました。
バックグラウンド再生では、映像を表示させない分、大幅に通信量の節約ができる事が分かりました。
1080pの通信量
次は1080pでバックグラウンド再生した場合の、通信量の検証をしてみます。
動画の画質設定で1080pに変更します。
検証の結果を正確にするために、480pと同じ動画を利用しています。
モバイル通信量をリセットしてから、3分間バックグラウンド再生を行いました。
1080pのバックグラウンド再生では、4.2MBの通信量が発生しました。
バックグラウンド再生では、通信量が480pとほぼ同じであることが分かりました。
では、通常の動画再生の通信量を計測してみます。
1080pでの動画再生では通信量が一気に跳ね上がり、90.4MBの通信量が発生しました。
YouTubeのバックグラウンド再生の通信料
今回のような検証では、再生する時間帯やネット環境によっても多少誤差が発生するかと思いますので、あくまで目安としてお考え下さい。
3分間のバックグラウンド再生の通信量は、約4MBでした。
この結果を基準にして、バックグラウンド再生のデータ通信で発生する料金(パケット通信料)を計算してみます。
パケットの計算
携帯電話で通信が行われる際、データ容量が大きいと回線が詰まってしまうため、一旦データを細かく分割してから通信されます。
この細切れになったデータの1つをパケットと呼びます。
細切れのデータ(パケット)が受取先で復元され、元の形で表示される仕組みです。
データの容量が大きくなるにつれて、パケットの数が増加し、そのパケットの数によってデータ通信料が算定されます。
1パケットは約128バイトです。
これを基準に考えると、1KBである1,000バイトは約8パケットとなります。
同じように、1MBである1,000KBは約8,000パケットです。
バックグラウンド再生の通信料
携帯電話の各会社のパケット料金は、プランやサービスによって多少の違いがありますが、1パケットを0.1円として計算します。
今回の3分間のバックグラウンド再生で発生する通信量は約4MBなので、32,000パケットとなり、通信料はおよそ3,200円という結果になりました。
この結果を目安に今後、契約プランなどのご参考にしてみてください。