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Google アシスタントとSiriの比較や会話をさせてみる

この記事では、Google アシスタントとSiriについて、その機能の比較などについて説明します。

iPhoneユーザーの方は、Google アシスタントを音声で利用することはできませんが、SiriショートカットからGoogle アシスタントを呼び出すことは可能です。

また、Google アシスタントとSiriを会話させてみるとどうなるのか検証した結果もご紹介します。

Google アシスタントとSiriの比較

Google アシスタントとSiriはどちらも優秀なアシスタントですが、それぞれ特徴があります。

使う機能によってどのように表示されるのか、比較してみましょう。

翻訳機能

どちらも翻訳機能がありますが、「中国語で初めましては?」と質問した場合の答え方を見てみましょう。

Google アシスタント

中国語の翻訳結果

画面に中国語(簡体)で翻訳された結果が表示され、音声でも「中国語では○○○です」と答えてくれます。

Siri

中国語の翻訳結果

画面に翻訳された中国語が表示され、「中国語(普通話)でのはじめましては、次のとおりです。○○○」と音声でも確認できます。

ただし、Google アシスタントとは違う中国語が表示されました。

音楽の再生

Google アシスタント

音楽サービスの表示

Google アシスタントは、SpotifyやYouTube Musicなどデフォルトの音楽サービスを設定することができ、音楽の再生を依頼すると、選択した音楽サービスが使用されます。

アシスタントからの回答

Apple Musicをデフォルトの音楽サービスに設定している場合、「OK Google ショパンをかけて」と話しかけると、「Apple MusicからFrederic Chopin です。」と答えて音楽を再生してくれます。

また、ショパンについて検索することも可能です。

Siri

ショパンの再生

SiriにGoogle アシスタントと同様に「Hey Siri ショパンをかけて」と話しかけると、Apple Musicのサブスクに登録している場合は自動的にApple Musicから再生してくれます。

Google アシスタントのように、デフォルトの音楽サービスを設定することは現時点ではできません。そのため、Spotifyから音楽を再生してほしい場合は、「Hey Siri Spotifyでショパンをかけて」と話しかける必要があります。

動画の再生

Google アシスタント

アシスタントからの回答

YouTubeをよく見る方であれば、Google アシスタントの方が便利に感じるかもしれません。

例えば「OK Google 犬の動画を再生して」と話しかけると「Youtubeで犬の動画を再生します」と答え、YouTubeアプリで動画の再生が始まります。

Siri

YouTubeの検索結果の表示

「Hey Siri 犬の動画を再生して」と話しかけると、ウェブで見つけた動画を紹介してくれます。YouTubeの検索結果が表示されますが、アプリを開くことまではできません。

アラームの設定

よく使われる機能の一つであるアラームの設定について、どのように表示されるのかご紹介します。

Google アシスタント

2022年12月の時点でGoogle アシスタントアプリのアップデートによりアラームを設定できるようになりました。アラームの設定方法については以下の記事で紹介しています。

Google アシスタントの機能(できること)について

Googleアシスタントヘルプ

残念ながら、iPhoneのGoogle アシスタントはアラームを設定することはできません。Google アシスタント ヘルプにも、「現在のところ、アラームはiPhoneまたはiPad用のGoogle アシスタントでは使用できません。」と記載されています。

OKをタップ

検証のため「18時20分にアラーム設定」と話しかけてみると、「18:20にアラームを設定しました。」と答えますが、「プッシュ通知の使用権限が必要です」ダイアログボックスが表示されます。

「OK」をタップします。

Assistantの設定画面

Assistantの設定画面が表示されますが、通知に関する項目はありません。その後アラームを設定した時間(18:20)になっても、アラームは鳴りません。

Siri

18:25アラームの表示

アラームの設定は、Google アシスタントではなくSiriにお願いしましょう。

例として「Hey Siri 18:25にアラーム設定」と話しかけると、画面にアラームを設定した時刻が表示され、「完了しました」と答えます。

SiriショートカットからGoogle アシスタントを呼び出す

ショートカットアプリをタップ

iPhoneのホーム画面にあるショートカットアプリをタップします(ショートカットアプリは、iOS13から標準アプリとなっています)。

+アイコンをタップ

「+」アイコンをタップします。

アクションを追加をタップ

「アクションを追加」をタップします。

Appタブをタップ

「App」タブをタップします。

Assistantを選択

「Assistant」を選択します。

OK Googleを選択

「OK Google」を選択します。

完了をタップ

「完了」をタップします。

OK Googleのショートカット

「OK Google」のショートカットが完成しました。

Siriの回答

実際に「Hey Siri OK Google」と話しかけると、Siriが「Google でどのようなことを調べたいですか?」と答えました。

Googleアシスタントアプリの表示

「大阪の明日の天気」と話しかけると、Google アシスタントアプリが開き、明日の大阪の天気が表示されました。

Google アシスタントとSiriを会話させてみる

iPhoneとPixel4a

Google アシスタントとSiriを会話させるとどうなるのか、おもしろい検証をしてみました。

iPhoneとAndroid(Pixel 4a)を並べた状態で、最初に「Hey Siri あなたの好きな食べ物は?」と質問してみました。

Siri「私にはどうお答えすればいいのかわかりません。何か他にお手伝いできることはありませんか?」

Google アシスタント「私にお手伝いできることはありますか?」

アシスタントの回答

Siri「私には意味がわかりません。よろしければ、インターネットでお調べしますよ」

Google アシスタント「わかりにくくて申し訳ありません」

最後にGoogle アシスタントがSiriに謝って、会話は終了しました。答え方を比較すると、Google アシスタントの方が謙虚に感じます。