スプレッドシートの関数で掛け算をする方法

こちらの記事では、スプレッドシートの関数で掛け算をする方法をご紹介します。

シンプルな掛け算から、関数を使った指定範囲の掛け算の方法など、それぞれの手順を詳しくお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。

スプレッドシートで掛け算をする基本的な方法

まずはじめに、スプレッドシートで掛け算をする、基本的な方法からお伝えします

スプレッドシートで掛け算するときは演算子として、乗算記号の「×」ではなく、「*」アスタリスクを使用します。

A1セルに、「10×2」の計算結果を表示してみましょう。

A1セルに「=10*2」と入力します。

計算結果が表示されます。以上が、数字を入力して掛け算を行う方法です。

続いて、セルの情報を入力して掛け算を行う方法をご紹介します。

C2セルに、「A2セルの数値×B2セルの数値」（10×2）の計算結果を表示してみましょう。

C2セルに「=A2*B2」と入力します。

計算結果が表示されます。以上が、セル情報を入力して掛け算を行う方法です。

続いて、関数を使った掛け算の方法についてお伝えします。関数を使うことによって、指定範囲を細かく指定することなどが可能です。用途に合わせて使い分けてください。

MULTIPLY関数は、2つの「数値」の積を返します。これは、上記で紹介している、演算子のアスタリスク(*)で掛け算した結果と同じです。

=MULTIPLY(数値1,数値2)

ただしMULTIPLY関数の場合、2つ以上の数値を指定することはできませんので、使用機会としてはあまりないかもしれません。

C2セルに、「A2セルの数値×B2セルの数値」（10×2）の計算結果を表示してみましょう。

C2セルに「=MULTIPLY(A2,B2)」と入力します。

計算結果が表示されます。以上が、MULTIPLY関数でセル同士を掛け算する方法です。

PRODUCT関数は指定した「範囲または数値」をすべて掛け算して、計算結果を返します。

=PRODUCT(指定範囲)

D2セルに、「A2セルの数値×B2セルの数値×C2セルの数値」（10×2×5）の計算結果を表示してみましょう。

D2セルに「=PRODUCT(A2:C2)」と入力します。

計算結果が表示されます。以上が、PRODUCT関数で指定範囲のセル同士を掛け算する方法です。

ARRAYFORMULA関数は「配列数式」から返された値を、複数行または複数列に表示したり、非配列関数で配列を使用できるようにします。

=ARRAYFORMULA(配列数式*配列数式)

A列とB列について、それぞれの行の積をC列に表示します。

C2セルに「=ARRAYFORMULA(A2:A4*B2:B4)」と入力します。

計算結果が表示されます。以上が、ARRAYFORMULA関数で掛け算する方法です。

最後に、スプレッドシートで掛け算がうまくできない場合の対処法をご紹介します。

関数内や、参照先のセルの数字が全角で入力されていると、スプレッドシートは文字列として認識するため、エラー表示になります。

数字は半角で入力するようにしましょう。

関数の入力ミスを今一度確認しましょう。特に掛け算の場合は、足し算や引き算とは異なり、「+」や「-」ではなく、演算子として「*」（アスタリスク）を使うことも多いので、間違いやすいです。