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スプレッドシートのIFS関数の使い方

スプレッドシートのIFS関数は、複数の条件に基づいて結果を出力する際に便利な機能です。

IFS関数を使うことで、簡単に複数の条件分岐を設定し、自動的に結果を出力することが可能です。

この記事では、スプレッドシートのIFS関数の使い方について、わかりやすく解説します。

IFS関数とは何か?

IFS関数は、複数の条件を評価し、最初に真(TRUE)となる条件に対応する値を返す関数です。

複数のIF関数をネスト(入れ子)して使用する場合に比べて、数式がシンプルで読みやすくなります。

IF関数の基本的構文や、ネストについて下記の記事にて解説していますので、ご参照ください。

スプレッドシートのIF関数の使い方

IFS関数の基本的な構文

IFS関数の基本的な構文は、「=IFS(条件1,値1,条件2,値2,…,条件N,値N)」のように記述します。

  • 条件:真偽を評価する論理式
  • 値:条件が真のときに返す値

スプレッドシートのIFS関数の使い方

スプレッドシートのIFS関数の基本的な使い方から応用例まで、それぞれ解説していきます。

基本的なIFS関数の使い方

まずは基本的なIFS関数の使い方を解説します。

基本的なIFS関数の使い方の例

点数(B列の値)が80以上の場合に「優秀」、60以上80未満なら「良」、値が60未満なら「改善」と表示する場合を例として、ご紹介します。

IFS関数を入力する

IFS関数を入力するセル(例:C2セル)に「=IFS(B2>=80, "優秀", B2>=60, "良", B2<60, "改善")」と入力し、Enterキーを押します

優秀と表示されました

B2セルの値が、80以上なので「優秀」と表示されました。

IFS関数を入力したセルを選択し、右下の四隅の点をクリックし、このまま下(例:C6セル)にドラッグします。

評価を正しく表示できた

B列の値に対し、結果を正しく表示させることが出来ました。

複数の条件を評価する方法

複数の条件に基づいた動的な結果を表示する方法を解説していきます。

複数の条件を評価する方法の例

例として、社員の社内成績(例:B列)に対して、評価(例:C列)を表示させる場合に、次のような条件を設定します。

「優秀」と入力:「ボーナス」と表示

「良」と入力:「昇進」と表示

「可」と入力:「研修」と表示

「不可」と入力:「改善計画」と表示

B6セルには、条件に設定しない内容(例:研修中)を入力しています。

IFS関数を入力する

関数を入力するセル(例:C2セル)に「=IFS(B2="優秀", "ボーナス", B2="良", "昇進", B2="可", "研修", B2="不可", "改善計画")」と入力し、Enterキーを押します

条件に対して、評価が表示された

B2セルの条件が、「優秀」なので「ボーナス」と表示されました。

IFS関数を入力したセルを選択し、右下の四隅の点をクリックし、このまま下(例:C6セル)にドラッグします。

エラーが表示された

社内成績に対して、正しく評価が表示されました。

条件以外の内容を入力すると、画像のようにエラー表示になります。

今回は、どの条件にも一致しない場合に空白を返すようにします。

IFS関数に式を追加する

先ほどの入力したIFS関数の最後に「, TRUE, ""」を追加し、Enterキーを押します

IFS関数では、条件が「偽」の場合に返す値を指定するために、最後に「 ,TRUE, "表示させる値"」 のような条件を入れる必要があります。

入力する関数は、「=IFS(B2="優秀", "ボーナス", B2="良", "昇進", B2="可", "研修", B2="不可", "改善計画", TRUE, "")」と記述します。

セルを選択しドラッグする

関数を入力したセルを選択し、右下の四隅の点をクリックし、このまま下(例:C6セル)にドラッグします。

空白が表示された

どの条件にも一致しない場合に空白を表示させることが出来ました。

これにより、入力した条件が「偽」である場合にエラーが発生せず、空白が返されるようになります。