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スプレッドシートのIF関数の使い方

Google スプレッドシートを使ってデータを集計や計算する際、IF関数は非常に便利な機能です。

IF関数を使うことで、特定の条件に合致する場合には特定の値を返すことができます。

この記事では、IF関数の基本的な使い方から応用例まで、詳しく解説します。

IF関数とは何か?

IF関数は、指定された条件を評価し、その条件が真(TRUE)の場合に一つの値を、偽(FALSE)の場合に別の値を返す関数です。

この機能を使うことで、条件に応じた動的なデータ分析が可能になります。

IF関数の基本的な構文

IF関数の基本的な構文は、「=IF(条件,TRUE ,FALSE)」のように記述します。

  • 条件: 真偽を評価する論理式
  • TRUE: 条件が真の場合に返す値
  • FALSE: 条件が偽の場合に返す値

スプレッドシートのIF関数の使い方

スプレッドシートのIF関数の基本的な使い方から応用例まで、それぞれ解説していきます。

基本的な使い方

まずは、基本的な使い方を見てみましょう。

IF関数の基本的な使い方の例

点数(B列の値)が50以上の場合に「合格」、それ以外の場合に「不合格」と表示する場合を例として、ご紹介します。

IF関数を入力する

IF関数を入力するセル(例:C2セル)に「=IF(B2>=50, "合格", "不合格")」と入力し、Enterキーを押します

合格と表示された

B2セルの値が、「55」なので「合格」と表示されました。

IF関数を入力したセルを選択し、右下の四隅の点をクリックし、このまま下(例:C6セル)にドラッグします。

条件の結果が表示された

B列の値に対し、結果を正しく表示させることが出来ました。

文字列の条件を評価する例

セルに入力されたテキストに基づいて、異なるメッセージを表示する場合も、IF関数を使用できます。

文字列の条件を評価する例

合否(B列の文字列)が、合格の場合に「おめでとう!」、それ以外では「次回頑張りましょう」と表示させます。

IF関数を入力する

IF関数を入力するセル(例:C2セル)に「=IF(B2="合格", "おめでとう!", "次回頑張りましょう")」と入力し、Enterキーを押します

おめでとうと表示された

B2セルの値が、「合格」なので「おめでとう」と表示されました。

IF関数を入力したセルを選択し、右下の四隅の点をクリックし、このまま下(例:C6セル)にドラッグします。

テキストに基づいて、異なるメッセージを表示できた

合格以外の文字列では、「次回頑張りましょう」が表示されています。

複数のIF関数を組み合わせる例

複数の条件を評価するためにIF関数をネスト(入れ子)することができます。

IF関数のネストとは、IF関数の中にさらにIF関数を入力して使用することを指します。

ネストしたIF関数の基本構文は、「「=IF(条件1, 真の場合の値1, IF(条件2, 真の場合の値2, 偽の場合の値))」」のように記述します。

複数の条件を評価して成績を判定する場合の例

複数の条件を評価して成績を判定する場合を例として解説します。

ここでは、点数(B列の値)が90点以上で「優」、80点以上で「良」、70点以上で「可」、69点以下は「改善」と表示させます。

IF関数を入力する

IF関数を入力するセル(例:C2セル)に、「=IF(B2>=90, "優", IF(B2>=80, "良", IF(B2>=70, "可", IF(B2>=60, "改善", "改善"))))」と入力し、Enterキーを押します

優と表示された

B2セルの値が、「90」なので「優」と表示されました。

IF関数を入力したセルを選択し、右下の四隅の点をクリックし、このまま下(例:C6セル)にドラッグします。

点数に応じて表示させることが出来た

点数に応じて、評価を表示させることが出来ました。