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スプレッドシートで置換する関数の使い方

Google スプレッドシートで置換する関数の使い方についてお伝えします。

置換は、スプレッドシートの機能としてメニューから利用できますが、関数を使うことによって行うこともできます。

特性の異なる2つの関数についてお伝えしますので、ぜひ参考にしていただき、用途に合わせてご利用ください。

スプレッドシートで置換するための2つの関数

スプレッドシートで置換するために利用する関数は、SUBSTITUTE関数とREPLACE関数の2つです。

ちなみに、スプレッドシートの「検索と置換」機能を用いて置換すると、元のデータを書き換えますが、関数を利用することで元のデータには影響することなく、新たなセルに一括置換したデータを表示できます。

SUBSTITUTE関数

文字列の中から「指定した文字」を置換します。全角、半角、大文字、小文字は区別されます。

=SUBSTITUTE(検索対象のテキスト,検索文字列,置換文字列,[出現回数])
  • 検索対象のテキスト: 検索を行うテキスト
  • 検索文字列: 置換するテキスト
  • 置換文字列: 置換後のテキスト
  • 出現回数: 置換を行う特定の出現箇所。この引数は省略可能です。指定しない場合、すべての出現箇所が置換されます

SUBSTITUTE関数の使い方

「社員名」列にあるA2セルの「さん」を「様」に置換するためにSUBSTITUTE関数を使用します。

関数入力

C2セルに=SUBSTITUTE(A2,"さん","様")」と入力します。文字列はダブルクォーテーション(")で囲います。

完了

C2セルにA2セルの「さん」が「様」に置換された結果が表示されました。

SUBSTITUTE関数を用いて文字列を置換することができました。

REPLACE関数

文字列の中から「何文字目から何文字目と文字数を指定」して、別の文字列に置き換えます。

=REPLACE(テキスト,位置,長さ,新規テキスト)
  • テキスト: 置換を行う元のテキスト
  • 位置: 置換を開始する位置(最初の文字は1から数えます)
  • 長さ: 置換を行う文字数
  • 新規テキスト: 置換後のテキスト

REPLACE関数の使い方

「社員コード」列にあるA2セルの左から2文字目から3文字を「ABC」に置換するためにREPLACE関数を使用します。

関数を入力

C2セルに=REPLACE(A2,2,3,"ABC")」と入力します。文字列はダブルクォーテーション(")で囲います。

反映完了

C2セルにA2セルの左から2文字目から3文字が「ABC」に置換された結果が表示されました。

REPLACE関数を用いて文字列を置換することができました。

SUBSTITUTE関数とREPLACE関数の使い分け方

SUBSTITUTE関数とREPLACE関数は、いずれもスプレッドシートでテキストを置換する際に使用されますが、置換する内容で違いがあります。

置換したい文字列が明確な場合(どんな文字を変えたいか)は、SUBSTITUTE関数を、置換したい文字の位置・文字数が明確な場合は、REPLACE関数を利用しましょう。

例えば、「りんご」を「オレンジ」に置換したい場合はSUBSTITUTE関数を、2文字目から3文字を「果物」に置換したい場合はREPLACE関数を使用します。