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スプレッドシートで数式をそのままコピーする方法

こちらの記事では、スプレッドシートで数式をそのままコピーする方法をご紹介します。

スプレッドシート内でデータを細かく管理したり、同じデータをそのまま複製したいというときに、入力済みの数式をそのままコピーしたいというシーンも増えてきます。

ひと手間加えることで、簡単に数式をそのままコピーできますので、ぜひ参考にしてみてください。

スプレッドシートで数式をそのままコピーする方法

数式をそのままコピーしたいときに、シートの書式情報も合わせて貼り付けをしてしまったり、参照元のセルが相対参照になっていたりするケースがあり、なかなか意図通りにならないことも多いです。

以下にて、ケースごとの対処法をご紹介します。

数式のみをコピーして貼り付けする方法

通常、セルのコピー操作を行うと、そのセルの書式情報も合わせてコピーされます。そのため、そのままただ貼り付けを行うと、書式情報も貼り付けられます。

以下にて、数式のみを貼り付ける方法をご紹介します。

元データ

E2セルの計算式を、E7セルにコピーします。

そのまま貼り付け操作を行ってしまうと、セルの書式設定も貼り付けてしまうので、セルの色がグリーンになってしまいます。セルの色は白のままに、数式だけを貼り付けます。

コピー

E2セルを右クリックして、②表示される一覧から「コピー」をクリックします。

こちらの操作は「Ctrl」+「C」キーのショートカットキーでも実行可能です。

特殊貼り付け

E7セルを右クリックし、②表示される一覧から「特殊貼り付け」をクリックして、③「数式のみ貼り付け」をクリックします。

完了

数式のみが貼り付けられました。以上が、数式のみをコピーして貼り付けする方法です。

数式の参照先もそのままコピーする方法

つづいて、数式の参照先もそのままコピーする方法をご紹介します。スプレッドシートは、絶対参照を指定しない限り、相対参照となり、コピーした数式は、貼り付け先のセルに合わせて、参照するセルが変わります。

貼り付け先のセルに合わせて、参照するセルが変わらないようにする方法をご紹介します。

絶対参照を付けてコピーする

セルに絶対参照を付けてコピーすれば、参照先は変わりません。

相対参照により数式内のセル番地がずれてしまうこともありますが、このような場合、数式内のセル番地に「$」という固定記号を付けることで「絶対参照」にすることができます。

以下の記事にて、「$」を用いた絶対参照で、参照セルを固定する方法を詳しく解説しています。

スプレッドシートの数式を固定する方法

テキストエディタを使用する

表示されている数式を、メモ帳などのテキストエディタに一度コピーして、その内容をセルに貼り付けると、元の数式とまったく同じように貼り付けられます。

元データ

上記画像の、E2~E4セルに入力されている数式をJ2~J4セルにコピーして、同じようにJ2セルに170、J3セルに90、J4セルに120という数値を表示します。

通常通りコピーして貼り付けすると、J2セルであれば、G2~I2セルを参照してしまい、意図した計算式になりません。

数式

画面上部のメニューから「表示」をクリックし、②表示される一覧から「表示」をクリックして、③「数式」をクリックします。

コピー

すると、数式が入力されているセルはすべて、数式自体がセルに表示されるようになります。

その状態で、①E2~E4セルを選択して右クリックし、②表示される一覧から「コピー」をクリックします。

閉じる

コピーが完了したら、一度スプレッドシートを閉じます。

このスプレッドシートを閉じる操作が非常に重要で、もし一度閉じずに先に進んでしまうと、計算結果の数値だけが貼り付けされてしまいます。

※数式がJ2~J4セルに記述されずに、170・90・120という数値だけがそれぞれのセルに記述されてしまいます。

貼り付け

テキストエディタ(今回はWindowsの「メモ帳」を使用)を開き、①テキスト入力欄上で右クリックして、②表示される一覧から「貼り付け」をクリックします。

再コピー

数式の貼り付けが完了したら、①貼り付けた数式を選択して右クリックし、②表示される一覧から「コピー」をクリックします。

開く

スプレッドシートを再度開いて、①J2セルを右クリックして、②表示される一覧から「貼り付け」をクリックします。

完了

数式がE2~E4セルと同じ内容で、貼り付けられました。以上が、テキストエディタを使用して数式をそのままコピーして貼り付ける方法です。