スプレッドシートで重複抽出を別シートで行う方法

Google スプレッドシートで重複抽出を別シートで行う方法をご紹介します。

データの重複がないかどうかを管理するときに、別のシートに抽出できれば、元のデータに触れなくて済むので、データを壊すリスクが軽減されます。

また合わせて、同ファイルの別シート同士で、重複データがあるかどうかを確認する方法もご紹介します。

重複しているデータを別シートで抽出する方法

重複しているデータを別シートで抽出するには、複数の関数を組み合わせます。

FILTER関数は抽出したデータのセル範囲を返す関数で、COUNTIF関数は1つの検索条件に一致するセルの個数を返す関数です。

この2つの関数を組み合わせて使うことにより、重複しているデータを別シートで抽出できます。

今回は上記のリストから、重複データを抽出していきます。「SAITO」「KANEDA」のデータが重複していますので、これらのデータが抽出されれば間違いはありません。

別シートのセルに「=FILTER(Sheet1!A:A, COUNTIF(Sheet1!A:A, Sheet1!A:A)>1)」を入力します。元データのあるシート（Sheet1のA列）を参照します。

重複データの抽出が完了します。以上が、FILTER関数とCOUNTIF関数を組み合わせた、重複データの抽出方法です。

上記の抽出の場合、重複データが重複されている数だけ抽出されました。

以下にて紹介するのは、その重複データをそれぞれ一度だけ表示する方法です。

上記で紹介している関数に合わせて、UNIQUE関数を使用します。UNIQUE関数は、同じ値が複数入力されているリストから、ユニークの値を瞬時に取り出す関数です。

別シートのセルに「=UNIQUE(FILTER(Sheet1!A:A, COUNTIF(Sheet1!A:A, Sheet1!A:A)>1))」を入力します。元データのあるシート（Sheet1のA列）を参照します。

重複データの抽出が完了します。以上が、UNIQUE関数とFILTER関数を使った重複データの抽出方法です。

参照しているシートと別シートにあるデータ内に、重複しているデータがあるかどうかを確認する方法をご紹介します。

今回は、重複したデータがあった場合はセルに色付けをするという方法で確認ができるようにします。

今回は、以下2つの表のうち、上の表に設定を施します。実際に重複しているのは「YAMADA」と「KANDAI」というデータになるので、そのセルに色が付くように設定していきます。

①「表示形式」をクリックして、②「条件付き書式」をクリックします。

「条件付き書式設定ルール」画面が表示されます。

①条件付き書式を適用する範囲（今回は「社員名」の範囲）を指定して、②「セルの書式設定の条件」を「カスタム数式」に変更します。

INDIRECT関数を使うと、別シートのデータを参照できます。COUNTIF関数と組み合わせて使用します。

①「=COUNTIF(INDIRECT("シート2!B:B"),B2)>0」を入力します。

②重複があった場合のセルの色を指定して、③「完了」ボタンをクリックします。　

重複しているセルに色が付きます。以上が、別シートに重複データがあるかどうかを確認する方法です。