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PCでのGoogle アシスタントの使い方
この記事では、PCでのGoogle アシスタントの使い方に関する情報をまとめてご紹介します。
スマホやスマートスピーカーなどで使えるGoogle アシスタントは、PCの操作もできるのか、またその設定方法や使えるかどうかを検証した結果について説明します。
PCでのGoogle アシスタントの使い方

残念ながら、デスクトップ版のGoogle アシスタントは現時点ではありません。
Googleが開発したChrome OSを搭載したノートPC「Chromebook」であれば、Google アシスタントに話しかけてPCの操作や予定の管理などはできますが、WindowsやMacではGoogle アシスタントは使えません。
しかし、Google アシスタントを使用してコンピューターをコントロールできるソフト「AssistantComputerControl」を使えば、Google NestやGoogle ホームのスマートスピーカーおよびIFTTTと連携して、PCでGoogle アシスタントが使えるようになる可能性があります。
その設定方法および検証した結果については、次のセクションでご紹介します。
Google アシスタントでPCを操作する
フリーソフト「AssistantComputerControl」とスマートスピーカー(Google Nest Mini)そしてIFTTTを使って、Google アシスタントでPC(Windows)を操作するための設定方法をご紹介します。
AssistantComputerControlのダウンロードおよびインストール

AssistantComputerControlをPC(Windows)にダウンロードおよびインストールする手順をご紹介します。
AssistantComputerControlにアクセスし、「ダウンロード」ボタンをクリックします(英語表記のサイトとなりますが、Google 翻訳を使って日本語に翻訳して表示しています)。

ダウンロードが始まります。終了後に「ACCsetup.exe」をクリックします。

「Welcome to the AssistantComputerControl Setup Wizard(AssistantComputerControl セットアップウィザードへようこそ)」と表示されますので、「Next >」ボタンをクリックします。

「Select Installation Folder(インストールフォルダを選択)」と表示されます。今回はデフォルトのままにし、「Next >」ボタンをクリックします。

「Ready to Install(インストールの準備)」と表示されますので、「Install」ボタンをクリックします。

インストールが開始しますので、そのまま待ちます。

「この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」ダイアログボックスが表示された場合は、「はい」ボタンをクリックします。

インストールが完了すると「Completing the AssistantComputerControl Setup Wizard(AssistantComputerControl セットアップウィザードの完了)」と表示されますので、「Finish」ボタンをクリックします。
IFTTTのアカウントとアプレットの作成

IFTTT(イフト)は「If This Then That」の略で、ウェブで使うアプリやサービスを連携させて自動化できるサービスです。無料で利用できますが、作成できるアプレットは5つまでなどの制限があります。
IFTTTはアプリもあり、iPhoneやAndroidでも使えます。また、初めて使う方は、アカウントの作成が必要です。今回はGoogle Nest Miniを使いますので、Google アカウントを使ってログインします。

例として、AndroidのIFTTTアプリでの操作手順をご紹介します。Web版はすべて英語表記となりますが、アプリは日本語で表記されています(一部英語表記あり)。
IFTTTアプリを開き、「続ける」ボタンをタップします。

「Googleで続行」ボタンをタップします。

「Googleでログイン」画面が表示されますので、「続行」ボタンをタップします。

「(アカウント名)として続行」ボタンをタップします(今回の例では再ログインとなっています)。
ログインするアカウントは、Google Homeアプリにログイン済みのアカウントと同じものにしましょう。

IFTTT Pro(有料サービス)の案内画面が表示されますので、「✕」をタップします。

アプレットを作成するため、「作成する」アイコンをタップします。
アプレットとは、フレーズと操作の組み合わせを指します。今回の例では、「OK Google PCをシャットダウンを有効にして」というフレーズを話しかけると、Google アシスタントがPCの電源をオフにするアプレットを作成します。

「遅延はここに!」ダイアログボックスが表示されますので、「分かった。ありがとう!」ボタンをタップします。

「If This」をタップします。

検索ボックスに①「Google」と入力し、表示された検索結果一覧の中から②「Google Assistant V2」を選択します。

「Activate scene」をタップします。

「接続する」をタップします。

GoogleとIFTTTの連携手順が表示されます。また、登録したGmailアドレスにもメールが届きます。
Google 翻訳の①「日本語」をタップし、内容を確認して②下へスクロールします。

「Google ホームを開く」ボタンをタップします。

「次へ」をタップします。

「Google アシスタントにIFTTT アカウントへのアクセスを許可しますか?」と表示されますので、「承認する」ボタンをタップします。

「No devicec were found in your IFTTT account(IFTTT アカウントにデバイスが見つかりませんでした)」ダイアログボックスが表示されます。
ここでは「OK」をタップし、先に進みます。

Google Homeアプリのホーム画面が表示されますので、再度連携をしてみます。
「設定」アイコンをタップします。

「Google と連携させる」を選択します。

「虫めがね」アイコンをタップします。

検索バーに①「ifttt」と入力し、表示された検索結果の②「IFTTT」をタップします。

「次へ」をタップします。

IFTTTアプリに戻りますので、再度「作成する」アイコンをタップします。

再度「If This」をタップします。

検索ボックスに①「Google」と入力し、表示された検索結果一覧の中から②「Google Assistant V2」を選択します。

「Activate scene」をタップします。

①「Scene name」を入力し、②「続ける」をタップします。
今回の例では、「Scene name」に「パソコンをシャットダウン」と入力します。

「Then That」をタップします。

「Google Drive」を選択します。

「Upload file from URL」をタップします。

AssistantComputerControlが指定するシャットダウン用の設定をします。入力についてはApplet helperに記載されていますので、間違えないように注意しましょう。
「File URL」に①「https://acc.albe.pw/do_action.txt?a=shutdown」、「File name」に②「computerAction.txt」、「Drive folder path」に③「AssistantComputerControl/」と入力し、④「続ける」をタップします。

「続ける」をタップします。

「終了する」をタップします。

これでアプレットが完成しました。
AssistantComputerControlを設定する

PCのタスクバーに追加された「AssistantComputerControl 」アイコンをクリックします。

「Choose your language(言語の選択してください)」と表示されますが、残念ながら日本語は選択できません。
「V」をクリックして、確認してみましょう。

「Japanese」は表示されませんので、そのまま「English」を選択します。

「Continue with "English"(英語で続ける)」ボタンをクリックします。

このソフトを使うためには、クラウドサービスが必要です。Dropbox、Google Drive、OneDriveがサポートされていますので、利用するクラウドサービスを選択します。
例として「Google Drive」を選択します。

「Google Drive」を選択すると、「Google ドライブがうまく機能せず、ACCが機能しないことがよくあります。可能であれば、DropboxまたはOneDriveを使用してください。とにかく続行したい、機能させるようにしたい場合は、チェックボックスをクリックしてください」と表示されます。
今回は、このままチェックボックスをクリックします。

「Proceed with Google Drive(Google ドライブで進む)」ボタンをクリックします。

「Install Google Drive(Google ドライブをインストールする)」と表示されますが、今回の例ではすでにパソコン版Google ドライブをインストール済みのため、「installed!」になっています。
「>」をクリックします。

エラーが表示されました。「Try again」ボタンをクリックし、再度Google Driveを選択してもエラーが表示されます。
動作環境によるかもしれませんが、やはりGoogle Driveではうまく機能しないのかもしれません。
次は、OneDriveで検証してみます。アプレットはGoogle ドライブで設定していますので、OneDriveに変更します。
アプレットを編集する

IFTTTアプリを開き、「作成したアプレット」をタップします。

「設定」アイコンをタップします。

①「Then」をタップし、②「actionを削除する」を選択します。
「actionのサービスを変更する」を選択するとエラーが表示されたため、今回は削除して再設定します。

「Then That」をタップします。

検索ボックスに①「onedrive」と入力し、表示された検索結果の②「OneDrive」を選択します。

「Create text file」を選択します。

「接続する」をタップします。

Microsoftのサインイン画面が表示されますので、①「メール、電話またはSkype」を入力し、②「次へ」ボタンをタップします。

①「コード」を入力し、②「サインイン」ボタンをタップします。

「このアプリがあなたの情報にアクセスすることを許可しますか?」と表示されますので、記載されている内容を確認します。

内容を確認後、一番した下に表示されている「はい」ボタンをタップします。

Google ドライブの時と同様に、AssistantComputerControlが指定するシャットダウン用の設定をします。
デフォルトでは上記のように表示されます。

Applet Helperで入力内容を確認します。

「Filename」に①「computerAction」、「OneDrive folder path」に②「AssistantComputerControl/」、「Content」に③「shutdown」と入力し、④「続ける」をタップします。

画面が移行しません。
入力内容をいろいろ変更して試しましたが、今回の検証ではOneDriveでアプレットを作成することができませんでした。

また、Google アシスタント ヘルプには、Google アシスタントがIFTTTと連携する方法が変更されると記載されています。今後何か発表があるかもしれません。
Google アシスタントでPCを操作するのは、Chromebookを使うのが一番簡単です。「ドキュメントを作成して」「音量を○%に上げて」などのさまざまなコマンドを使って、PCを操作することが可能です。