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Google Scholarの検索方法(論文の探し方)

こちらの記事では、Google Scholarの検索方法(論文の探し方)について詳しくご紹介します。

論文検索のコツや、検索オプション、原著論文の探し方など、詳しくお伝えします。

Google Scholarの検索方法

Google Scholarの検索方法をご紹介していきます。

論文検索のコツ

Google Scalarで意図した検索結果を導き出すには、いくつかのコツがあります。

単語で検索する

調べたいテーマに対して、検索ワードを文章で入力せず、スペースで区切りながら単語を入力して検索しましょう。

単語

通常のGoogle検索では、ここ近年で文章で検索をしても精度の高い検索ができるようになってきています。

しかし、Google Scalarではまだ、単語での検索と文章での検索した場合の精度には差があるといわれています。

完全一致検索を活用する

完全一致

検索したい内容に合わせて、引用符 (“) でキーワードをかこむ「完全一致」検索も活用しましょう。

画像のように「“日本 航空”」と検索することにより、「日本 航空」と調べた場合の検索結果とは異なる結果を表示することができます。

完全一致ではなく「日本 航空」と検索してしまうと、「日本」「航空」いずれかのワードに関連する結果が表示されてしまいます。

「日本航空」に関する文献を調べたい場合は、完全一致検索を活用したほうがスムーズに情報収集ができます。

年を追加する

年

検索ワードと共に、年を追加することによって、その年の内容に触れている論文を検索することができます。

検索オプションを活用する

Google Scalarの検索オプションを利用することも、意図した論文を検索するために非常に有効です。

検索オプション(詳細検索)

Google Scalarの検索オプションで行うことのできる、検索手法をご紹介します。

著者検索

メニュー

画面左上の「メニュー」アイコンをクリックします。

検索オプション

表示されるメニューから「検索オプション」をクリックします。

入力

「検索オプション」のポップアップウィンドウが表示されるので、①「著者を指定」欄に著者名を入力し、②「検索」アイコンをクリックします。

表示

入力した著者名で検索が行われます。以上が著者検索の方法です。

NOT検索の検索式(除外検索)

ワードの入力

「検索オプション」のポップアップウィンドウが表示するまでは、上記の「著者検索」の手順と同様です。

「検索オプション」のポップアップウィンドウが表示されたら、①「すべてのキーワードを含む」欄に検索ワードを入力し、②「キーワードを含まない」に除外したいワードを入力し、③「検索」アイコンをクリックします。

結果の表示

検索結果が表示されます。以上がnot検索(除外検索)の方法です。

OR検索の検索式(いずれかのワードを含む)

いずれかのワードを含む

「検索オプション」のポップアップウィンドウが表示するまでは、上記の「著者検索」の手順と同様です。

「検索オプション」のポップアップウィンドウが表示されたら、①「いずれかのキーワードを含む」欄に検索ワードを入力し、②「検索」アイコンをクリックします。

結果が表示

検索結果が表示されます。以上がOR検索の方法です。

AND検索の検索式

AND

複数の検索ワードが含まれる論文を検索したい場合は、検索ワードとワードの間に「AND」を入れることで可能になります(オプション機能の中に「AND」検索を行うための入力欄はありません。)

但し、検索結果としては、それぞれの検索ワードと検索ワードの間にスペースを空けて、検索した場合と表示結果はほぼ変わりません。

原著論文の探し方

原著

明確に、原著論文を検索する方法はありませんが、検索キーワードと共に、「原著」もしくは「原著論文」などというワードを合わせて検索することで、見つかることがあります。

ただし、「原著」という言葉が含まれているだけで、原著論文ではない論文が検索結果に表示するなど、ノイズもあるので注意しましょう。

検索結果をCSVで出力する方法

Google Scalarは優れた学術論文の検索ツールですので、検索して得られた結果の一覧をCSVで出力したいと考える方も多いと思います。

しかし、Google Scalar内の機能としては、CSVで出力する機能は残念ながらありません。ただ、かといって完全に不可能かというとそうではありません。

オクトパス

インターネット上にあるさまざまな情報を自動で取得・リスト化する、Webスクレイピングツールである「Octoparse(オクトパス)」を利用することによって可能になります。

なおこちらのシステムは、CSVに出力するには、月$89(約11,500円ほど※2023年5月現在)の有料プランの利用が必要になります。システムをインストール後の操作方法は以下の通りです。

システム起動

Octoparseを起動したら、①左のメニューから「テンプレートタスク」をクリックして、②上部メニューから「学術文献」をクリックし、③「Article listing Google Scholer」の「今すぐ試す」ボタンをクリックします。

保存実行

「Enter Keywords」に調べたい検索ワード(Google Scalarに入力するワード)を入力し、②「保存実行」ボタンをクリックします。

通常

「タスク実行」画面が表示されるので、「ローカル抽出」の「通常モード」ボタンをクリックします。

抽出中

Google Scalarが内部的に自動で起動して、検索結果の抽出が始まります。

検索結果が多ければ多いほど、抽出に時間を要します。

完了画面

抽出が完了すると、「実行が完了しました!」画面が表示されますので、「データをエクスポート」ボタンをクリックします。

有料版であれば、以降の画面で、保存形式を選択します。CSVを指定してエクスポートすれば、Google Scalarの検索結果の一覧画面の出力は完了です。