スプレッドシートのプルダウン選択で行全体の色を変える方法

スプレッドシートを使用してデータ管理を行う際、特定の項目に対して色分けすることは重要です。

特定の条件に応じて行の色を自動で変更することで、データの可視性が向上し、効率的なスプレッドシート管理が可能となります。

今回は、スプレッドシートでプルダウン選択を利用して行全体の色を変える方法を解説します。

スプレッドシート上で特定のセルにプルダウンを設定し、その選択に応じて行全体の色を変えることが出来ます。

今回は、「条件付き書式」を使用して、単一条件（一項目のみ色を変える場合）と複数条件（複数の項目で色を変える場合）の設定方法をそれぞれ解説していきます。

今回は、以下のような「プロジェクトの進行状況」を例として、解説します。

プルダウンメニューには、「完了」「進行中」「未着手」の項目を入力しています。

プルダウンの作成方法については、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

「条件付き書式」を使用し、選択した一つの項目で行の色を変える設定をします。

例として「未着手」を選択時に、その行の色を変更していきます。

色を変更したい行、またはセル範囲をドラッグで指定します。

範囲指定されている状態で、①メニューバーから「表示形式」を選択し、②「条件付き書式」をクリックします。

「範囲に適用」欄に指定した範囲が反映されていることを確認します。

うまく範囲指定されてない場合は、「範囲に適用」欄をクリックすることで、直接入力可能です。

①セルの書式設定の条件を「カスタム数式」に変更し、②「値または数式」の欄をクリックします。

数式の入力欄に、「=$D2="未着手"」と入力します。

「=$プルダウンが始まる最初のセル="条件の値"」と引数を指定します。

①「塗りつぶし」マークをクリックし、変更する行の色を選択（例：赤）します。

②「完了」ボタンをクリックします。

プルダウンを選択すると、進行状況が「未着手」の場合に、指定した範囲の行が赤色になったことが確認できます。

指定した行全体の範囲の色が変更されました。

複数の項目で色を変える場合の設定方法を解説します。

例として進行状況が「完了」または「進行中」の場合に、行の色が緑色なるように設定をしていきます。

色を変更したい行、またはセル範囲をドラッグで指定します。

範囲指定されている状態で、①メニューバーから「表示形式」を選択し、②「条件付き書式」をクリックします。

①「範囲に適用」欄に指定した範囲が反映されていることを確認します。

①セルの書式設定の条件を「カスタム数式」に変更し、②「値または数式」の欄をクリックします。

数式の入力欄に「=OR($D2="完了", $D2="進行中")」と入力します。

OR関数は、「=OR($プルダウンが始まる最初のセル="条件の値1″, $プルダウンが始まる最初のセル="条件の値2″)」と引数を指定します。

①「塗りつぶし」マークをクリックし、変更する行の色を選択（例：緑）します。

②「完了」ボタンをクリックします。

プルダウンを選択すると、進行状況が「完了」または「進行中」の場合に、指定した範囲の行が緑色になったことが確認できます。

指定した行全体の範囲の色も変更されています。