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スプレッドシートでプルダウンを3段階連動させる方法
スプレッドシート上でプルダウンリストを使ってデータ入力を効率化する方法は、多くのユーザーにとって便利な機能です。
特に、複数のプルダウンリストを連動させることで、入力の精度やスピードを向上させることができます。
この記事では、スプレッドシートでプルダウンを3段階連動させる方法を解説します。
スプレッドシートでプルダウンを3段階連動させる方法
スプレッドシートで3段階連動するプルダウンリストを作成する手順を説明します。
まず分類データを格納するシート(例:シート1)を作成します。
新たなシート(例:シート2)を用意して3段階連動させる、大分類のプルダウンを作成(例:A2セル)します。
後に項目を追加できるように、プルダウンのデータ範囲(例:シート1のA2セルから下のA列すべてのセル)を設定しています。
プルダウンの作成方法については、下記の記事にて詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
使用しないセル(例:E2セル)上に、「=UNIQUE(FILTER('シート1'!B2:B, 'シート1'!A2:A=A2))」と入力し、「Enter」キーを押します。
この関数の例では、「大分類」の選択に連動する「中分類」の選択肢を、「シート1」から抽出し表示することが出来ます。
B2セルからB列全体を指定することで、項目をいつでも追加できるようにしています。
またUNIQUE関数を使用することにより、複数のデータから重複を自動的に取り除き、異なる値だけを抽出させます。
大分類で「食品」を選択すると、連動する項目である「果物」と「野菜」が表示されました。
次に「衣類」を選択すると、連動する「トップス」と「ボトムス」が表示されました。
中分類のプルダウンを設定するセル(例:B2セル)を選択した状態で、①「挿入」をクリックし、②「プルダウン」をクリックします
①データ入力規則の条件で「プルダウン(範囲内)」を選択し、②「データ範囲を選択」ボタンをクリックします。
①抽出された中分類のリストをドラッグして指定し、②表示された範囲の最後の数字を削除し、③「OK」ボタンをクリックします。
今回の例では、ドラッグし表示された「'シート2'!E2:E3」の「3」を削除するということになります。
これでE2からE列全体が範囲として指定されたので、追加した項目が自動的に中分類のプルダウンに反映されます。
「完了」ボタンをクリックします。
プルダウンが連動しているかを確認します。
大分類で「食品」を選択すると、中分類のプルダウンに「果物」「野菜」が選択できるようになっています。
「衣類」を選択した場合は、「トップス」「ボトムス」が選択肢として表示されています。
次に使用しないセル(例:F2セル)上に、「=UNIQUE(FILTER('シート1'!C2:C, 'シート1'!A2:A=A2, 'シート1'!B2:B=B2))」と入力し、「Enter」キーを押します。
これで「大分類」から「中分類」の選択肢に連動し、「小分類」の選択肢が抽出され、項目を表示することができます。
中分類で「トップス」を選択すると、連動する「Tシャツ」「セーター」が表示されました。
一通り項目が連動しているか、確認しましょう。
もしうまく表示されない場合は、関数が正しく入力されていない可能性があります。
小分類のプルダウンを設定するセル(例:C2セル)を選択した状態で、①「挿入」をクリックし、②「プルダウン」をクリックします。
①データ入力規則の条件で「プルダウン(範囲内)」を選択し、②「データ範囲を選択」ボタンをクリックします。
①抽出された小分類のリストをドラッグして指定し、②データ範囲の最後の数字を削除し、③「OK」ボタンをクリックします。
「完了」ボタンをクリックします。
これで「大分類」から「中分類」の選択に連動して、「小分類」の選択が出来るようになります。
一通り確認し、正しく表示されない場合は、範囲の指定がうまくされていない可能性があるので、もう一度「STEP 14」からやり直しましょう。
抽出されたリストを非表示にします。
ドラッグして列全体(例:E列からF列)を指定します。
指定したセル上でマウスを右クリックし、表示されたメニューの「列を非表示」をクリックします。
以上が、スプレッドシートでプルダウンを3段階連動させる方法の解説となります。