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スプレッドシートでプルダウンを2段階連動させる方法

スプレッドシートを使用してデータの入力や集計を行う際、プルダウンリストを活用することで入力ミスを防ぎ、データの整合性を保つことができます。

特に、プルダウンを2段階連動させることで、より効率的にデータを入力することが可能となります。

この記事では、スプレッドシートでプルダウンを2段階連動させる方法をご紹介します。

スプレッドシートでプルダウンを2段階連動させる方法

スプレッドシートにおけるプルダウンを2段階連動させる方法を解説します。

二段階で表示するデータを準備する

スプレッドシートに二段階で表示するデータを準備します

今回は例として、「野菜」と「果物」の分類シート(例:シート2)を作成しました。

プルダウン(例:大分類)を作成する

「シート1」で第一段階のプルダウンメニューを設置するセルを選択(例:A2セル)し、プルダウン(例:大分類)を作成します。

プルダウンの作成方法は、下記の記事にて詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

スプレッドシートでプルダウンを作成する方法

FILTER関数を入力する

使用しないセル(例:D2セル)上に、「=FILTER(‘シート2’!B2:B, ‘シート2’!A2:A=A2)」と入力し、「Enter」キーを押します

FILTER関数は、「=FILTER(‘データが抽出される範囲, ‘条件)」と引数を指定します。

ここでの条件は、シート2のA列(カテゴリが記載されている列)の各行がシート1のA2セル(ユーザーが選択したカテゴリ)と一致するかどうかを確認しています。

入力したFILTER関数により、具体的な野菜の名前が抽出された

大分類のプルダウンで選択した「野菜」に応じて、B列の具体的な野菜の名前が抽出され表示されます。

同じく、具体的な果物の名前が抽出された

同じく「果物」を選択すると、B列の具体的な果物の名前が抽出され表示されます。

第二段階のプルダウンメニューを設置するセルを選択する

第二段階のプルダウンメニューを設置するセルを選択(例:B2セル)します。

ここでのプルダウン(例:小分類)は、第1段階で選択したカテゴリに基づいて、動的に内容が変わる必要があります。

メニューバーの「挿入」をクリックし、「プルダウン」をクリックする

メニューバーの「挿入」をクリックし、②「プルダウン」をクリックします。

「条件」で「プルダウン(範囲内)」を選択し、「データ範囲を選択」ボタンをクリックする

「条件」で「プルダウン(範囲内)」を選択し、②「データ範囲を選択」ボタンをクリックします。

先ほどの「FILTER関数」で抽出されたリストの範囲をドラッグして指定する

先ほどの「FILTER関数」で抽出されたリストの範囲をドラッグして指定します。

指定したデータ範囲の最後の数字を削除し、「OK」ボタンをクリックする

①ここで指定したデータ範囲の最後の数字を削除し、②「OK」ボタンをクリックします。

こうすることで最初に選択したセルから、その列全体(例:D2セルからD列全体)が指定され、後に項目を追加した時、自動的にプルダウンに反映されるようになります。

抽出された項目が、正しくプルダウンのリストに追加されているかを確認し、「完了」ボタンをクリックする

抽出された項目が、正しくプルダウンのリストに追加されているかを確認し、「完了」ボタンをクリックします。

抽出されたリストが表示されている列の、アルファベットが表示されているセル上で右クリックする

動作確認をする前に、「大分類」の選択に応じて抽出されたリストを非表示にします。

抽出されたリストが表示されている列の、アルファベットが表示されているセル上で右クリックします。

表示されたメニューの中から、「列を非表示」をクリックする

表示されたメニューの中から、「列を非表示」をクリックします。

表示されていたリストの列が非表示になった

表示されていたリストの列が非表示になり、シートがすっきりしました。

A2セルで選択した「野菜」に応じて、B2セルのプルダウンリストでは具体的な野菜が選択できるようになった

A2セルで選択した「野菜」に応じて、B2セルのプルダウンリストでは具体的な野菜が選択できます。

同様にA2セルで「果物」を選択した場合でも、B2セルのプルダウンリストでは具体的な果物が選択できるようになった

同様にA2セルで「果物」を選択した場合でも、B2セルのプルダウンリストでは具体的な果物が選択できるようになったことが確認できます。

スプレッドシートでプルダウンを2段階連動させることが出来ました。

「シート2」で項目を追加する

最後に「シート2」で項目を追加してみましょう。

「シート1」の大分類のプルダウンも範囲を列全体(例:A2セルからA列全体)に設定しています。

ここでは、大分類に「お肉」、小分類に「牛肉」「豚肉」「鶏肉」と入力しました。

大分類のプルダウンをクリックすると、「お肉」の項目が追加されたことが確認できた

大分類のプルダウンをクリックすると、「お肉」の項目が追加されたことが確認できます。

小分類のプルダウンに「牛肉」「豚肉」「鶏肉」が追加された

小分類のプルダウンをクリックすると、「牛肉」「豚肉」「鶏肉」が追加されています。