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スプレッドシートの塗りつぶしに関するショートカット

こちらの記事では、スプレッドシートの塗りつぶしに関するショートカットをご紹介します。

セルを塗りつぶす操作に関して、専用のショートカットは、実は存在しません。

そのため、繰り返し操作を応用するか、ショートカットを作成するかという方法で、ショートカットでの操作を実現する必要があります。ショートカットの作成についてもそこまで難しくありませんので、ぜひご参考の上、実施してみてください。

繰り返しのショートカットを利用して塗りつぶしをする

一度、セルを塗りつぶす操作をメニューから行い、その操作に対して、繰り返しの操作をショートカットで行います。

数か所、同じ色に塗りつぶす場合に有効な操作です。手順は以下の通りです。

塗りつぶし操作

塗りつぶしを行いたいセルを選択して、②上部メニューから「塗りつぶしの色」アイコンをクリックし、③色を選択します。

ショートカット

選択したセルの塗りつぶしが完了します。

その後、①同じ色に塗りつぶしたいセルを選択して、②「Ctrl」+「Y」キーを押します。

※OSがMacの場合は、「command」+「Y」キーを同時押しします。

※ファンクションキーの「F4」キーでも代用可能です。

完了

先程指定した色と、同じ色に塗りつぶされます。

さらに同じ色に塗りつぶしたい場合は、同様のショートカットキーを押すことによって、塗りつぶしを行うことができます。

ただ、あくまでこちらは、繰り返し操作のショートカットです。そのため、他の操作を、直前で行ってしまうと、塗りつぶしは行われませんのでご注意ください。

スプレッドシートで塗りつぶしのショートカットを作成する

セルを選択して、特定のショートカットキーを入力するだけで、セルの塗りつぶしが行われるような設定を行うことができます。

マクロを使った方法ですが、以下の内容通り行っていけば簡単ですので、お気軽に試してみてください。

拡張機能

画面上部のメニューから「拡張機能」をクリックして、②表示されるメニューから「マクロ」を選択し、③「マクロを記録」を選択します。

塗りつぶし操作

①シート内のどこでも構いませんのでセル(例:E1)を選択して、②「塗りつぶしの色」アイコンをクリックし、③任意の色(例:黄)を選択します。

保存

上記で選択したセルが塗りつぶされたら、画面中央下に表示されているこちらのメニュー内の「保存」をクリックします。

新しいマクロの保存

「新しいマクロの保存」ダイアログボックスが表示されます。①マクロの名前をつけて、②登録したいショートカット(数字のみ入力可)を入力し、③「保存」ボタンをクリックします。なお、ショートカットのCtrl + Alt + Shiftの部分は変更できません。

以上の操作で、塗りつぶし操作のマクロが保存されました。ただし、この状態でショートカットキーを押しても、常に先ほど選択したセル(例:E1)が塗りつぶされます。

他のセルを自由に塗りつぶしたい場合は、マクロを少し編集する必要があります。手順は以下の通りです。

マクロ

画面上部のメニューから「拡張機能」をクリックして、②表示されるメニューから「マクロ」を選択し、③「マクロを管理」を選択します。

編集

「マクロの管理」ダイアログボックスが表示されるので、①作成したマクロ(例:無題のマクロ)の横にある「メニュー」アイコンをクリックして、②「スクリプトを編集」を選択します。

削除

マクロの編集画面が別タブで開き、上記画像のようなコードが表示されます。

コード内の「getRange( ‘E1’ )」をドラッグして選択します。

※「E1」という数字は、塗りつぶしを行ったセルのことを指します。

保存

①先ほど選択した「getRange( ‘E1’ )」をBackSpaceキー、もしくはでDeleteキーで削除し、代わりに「getActiveCell()」を入力して、②「プロジェクトを保存」をアイコンをクリックします。

「getActiveCell()」は、現在選択しているセルを取得するという意味を持ちます。

以上でマクロの編集は完了です。

入力

選択したセルをショートカットで自由に塗りつぶしできるようになっています。

塗りつぶしたいセル(例:E2)を選択して、②登録したショートカットキー(例:Ctrl + Shift + Alt + 1)を押してみてください。

完了

セルがマクロで記録したときの色に塗りつぶされます。

以上が、スプレッドシートで塗りつぶしのショートカットを作成する方法です。

塗りつぶしの色を変える方法

上記の方法でショートカットを作成したあと、塗りつぶしの色を、別の色に変更したくなった場合は、作成したマクロを少し編集すればOKです。

色を変更するためには、まず変更したい色のカラーコードを取得しておく必要があります。手順としては、カラーコードを取得して、上記で紹介したマクロを再編集します。

色選択

①画面上部のメニューから「塗りつぶしの色」アイコンをクリックして、②カスタムの下にある「+」マークをクリックします。

カラーコード

上記画像のような画面が表示されます。こちらの画面は、RGBで再現可能な色の中から、お好みの色を指定できる画面です。

マウス操作で上部のパレットを操作することにって、直感的に色を選ぶことができます。

お好みの色を見つけたら、矢印の部分に、16進数の下にある「#ffc000」のような英数字が表示され、こちらがカラーコードです。

カラーコードは次の手順で使用しますので、コピーするか、メモに書き残しておくかして手元に控えてください。

拡張機能

画面上部のメニューから「拡張機能」をクリックして、②表示されるメニューから「マクロ」を選択し、③「マクロを管理」を選択します。

メニュー

「マクロの管理」ダイアログボックスが表示されるので、①作成したマクロ(例:無題のマクロ)の横にある「メニュー」アイコンをクリックして、②「スクリプトを編集」を選択します。

削除

マクロの編集画面が開いたら、カラーコードが表示されている個所を(例:#ffff00)選択します。

※コードの前後にある「’(アポストロフィ)」は選択しないよう注意しましょう。

保存

①選択したカラーコードをBackSpaceキー、もしくはでDeleteキーで削除し、代わりに先ほど控えておいたカラーコード(例:#16e1bf)を入力して、②「プロジェクトを保存」アイコンをクリックします。

以上で、色を変更するためのマクロの編集は完了です。

入力

選択したセルをショートカットで、指定した色に塗りつぶしできるようになっています。

塗りつぶしたいセル(例:F3)を選択して、②登録したショートカットキー(例:Ctrl + Shift + Alt + 1)を押します。

完了

セルが指定した色に塗りつぶされます。

以上が、マクロで作成した塗りつぶしのショートカットについて、色を変える方法です。