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スプレッドシートのグラフの系列を追加できない場合

グラフの「系列」とは、グラフに表示される各カテゴリのデータセットのことを指します。

そのため、「グラフに系列を追加する」となると、「商品Aの売上データが表示されているグラフに商品Bの売上データも追加する」などということを行います。

この記事では、スプレッドシートのグラフに系列を追加できない場合の原因と対処法をご説明していますので、ぜひお役立てください。

スプレッドシートのグラフの系列を追加できない場合

スプレッドシートのグラフに系列を追加できない場合に考えられる問題点を3つご紹介します。

グラフの種類が適切ではない

通常、スプレッドシートのグラフでは、グラフエディタの「系列」という項目から系列の追加ができます。

しかし、円グラフなど一部のグラフは、系列に対応していないため、グラフエディタに「系列」という項目が表示されません。

グラフエディタに「系列」という項目が表示されない場合には、適切な種類のグラフに変換してから系列の追加を行いましょう。

詳しく方法は以下の通りです。

グラフの…ボタンを押す

通常、グラフエディタの「系列」という項目からグラフに系列を追加することができます。

しかし、円グラフなど一部のグラフは、そもそも系列に対応していないため、グラフエディタに「系列」という項目が表示されません。

試しに、円グラフのグラフエディタを確認してみます。

グラフを選択し、②グラフ内の右上にある縦に並んだ「…」ボタンを押します。

グラフを編集を選択する

「グラフを編集」を選択します。

系列の項目が表示されていない

画面右側に「グラフエディタ」が表示されましたが、「系列」という項目はありません。

このように、円グラフなどでは「系列」という項目が表示されないため、グラフに系列を追加したい場合には、適切な種類のグラフに変更しましょう。

グラフの種類を変更する

①「グラフエディタ」の「グラフの種類」のプルダウンを開き、②系列に対応しているグラフ(例:折れ線グラフ)を選択します。

データ範囲の選択ボタンを押す

グラフの種類を変更したため、「グラフエディタ」に「系列」という項目が追加されました。

それでは、グラフに系列を追加してみます。

「系列を追加」ボタン、②「データ範囲の選択」ボタンを順に押します。

また、「系列を追加」ボタンを押した際に、自動認識された範囲のデータが(例:日付、商品A、商品B、商品C )候補として表示されることがあります。

表示された候補を選択して系列を追加することもできますが、自動認識の範囲が間違っていることもあるため、手動で範囲を指定することをお勧めします。

追加するデータを選択する

「データ範囲の選択」ダイアログボックスが表示されました。

①ダイアログボックスが表示されている状態で、系列として追加したいデータ(例:C1セルからC13セル)を選択します。

ダイアログボックスに選択した範囲がシート名を含めて正しく記載されていることを確認し、②「OK」ボタンを押します。

系列を追加できた

「グラフエディタ」の「系列」にデータが追加され、グラフにも追加したデータが正しく表示されています。

グラフに系列を追加することができました。

データの形式が間違っている

グラフに系列を追加することができない場合、数値データが誤って文字列として認識されてしまっている可能性があります。

以下の方法を参考に数値データの表示形式を変更してみてください。

グラフの…ボタンを押す

上記画像の表では、「商品A」のデータは数値として認識されていますが、「商品B」「商品C」のデータは文字列として認識されてしまっています。

このように、誤った表示形式でデータが認識されてしまっている場合には、グラフに系列を追加することができません。

試しに、系列の追加を行ってみます。

グラフを選択し、②グラフ内の右上にある縦に並んだ「…」ボタンを押します。

グラフを編集を選択する

「グラフを編集」を選択します。

データ範囲の選択ボタンを押す

画面右側に「グラフエディタ」が表示されました。

「設定」を選択し、②「系列を追加」ボタン、③「データ範囲の選択」ボタンを順に押します。

系列を追加できない

「データ範囲の選択」ダイアログボックスが表示されました。

①ダイアログボックスが表示されている状態で、系列として追加したいデータ(例:C1セルからC13セル)を選択します。

しかし、ダイアログボックスに「無効な種類が含まれています」と記載されてしまい、系列の追加を行うことができません。

このような場合には、データの表示形式を正しいものに変更してから再度、系列の追加を行います。

「キャンセル」ボタンを押し、ダイアログボックスを閉じます。

表示形式タブを選択する

表示形式を変更するデータ(例:C2セルからD13セル)、②「表示形式」タブの順に選択します。

数字、自動を順に選択する

「数字」を選択します。

数値データの表示形式が一覧で表示されました。

この際に「書式なしテキスト」にチェックマークが付いている場合は、数値データが文字列として認識されています。

「自動」を選択し、数値データの表示形式を変更します。

再度、グラフの…ボタンを押す

データの表示形式を正しいものに変更できました。

それでは、改めてグラフに系列の追加を行います。

グラフを選択し、②グラフ内の右上にある縦に並んだ「…」ボタンを押します。

グラフを編集を選択する

「グラフを編集」を選択します。

データ範囲の選択ボタンを押す

画面右側に「グラフエディタ」が表示されました。

「設定」を選択し、②「系列を追加」ボタン、③「データ範囲の選択」ボタンを順に押します。

追加したいデータを選択する

「データ範囲の選択」ダイアログボックスが表示されました。

①ダイアログボックスが表示されている状態で、系列として追加したいデータ(例:C1セルからC13セル)を選択します。

ダイアログボックスに選択した範囲がシート名を含めて正しく記載されていることを確認し、②「OK」ボタンを押します。

系列を追加できた

「グラフエディタ」の「系列」にデータが追加され、グラフにも追加したデータが正しく表示されています。

グラフに系列を追加することができました。

編集権限が付与されていない

スプレッドシートでは、他のユーザーとの共有時に様々な編集制限を設定できます。

そのため共有されたスプレッドシートの場合には、編集制限が設定されていることにより、グラフエディタを開くことができず、グラフに系列を追加できないということが考えられます。

グラフエディタを開くことができない場合には、以下の記事でご紹介している方法を参考に、スプレッドシートの所有者から編集権限を付与してもらい、グラフに系列を追加してみてください。

スプレッドシートで共有する際に編集権限を設定する方法