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Google 翻訳 APIの料金などの情報まとめ
みなさんはGoogle 翻訳 APIを知っていたり、利用したりしたことはありますか?
こちらの記事では、そんなGoogle 翻訳 APIについて、そもそもどういったものなのかということについてお伝えします。
あわせて、その利用料金や制限、プログラムなどについて紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
Google 翻訳 APIとは?
Google 翻訳 APIは、正式には「Translate API」という名前でリリースされている、Googleが提供するREST形式の翻訳APIです。
APIとは、「アプリケーション・プログラミング・インターフェース」の略です。どういったものなのか簡単にお伝えすると、なにか新たに開発するサービスに特定の機能を持たせたいときに、特定の機能を持ったAPIを実装することで、その機能を実現します。
Translate API(Google 翻訳 API)の場合は、なにか翻訳機能付きのサービス、アプリ、ロボットなどを開発するときに利用されます。
Google 翻訳 APIは終了した?
前述の通り、Google 翻訳 APIは「Translate API」という名前で現在もサービスが継続されています。
Google 翻訳 APIという通称で検索をしたユーザーが、情報が見つからずに、「Google 翻訳 APIはもう終了したのでは」という勘違いから、噂が出回っているようです。
Translate APIは有料課金して利用しているユーザーが多いため、終了する際は、Google正式なリリースが出ると考えられるので、いきなり終了するような心配はなさそうです。
Google 翻訳 APIの料金と制限(有料)
Translate APIの料金は翻訳された文字数によってカウントされ、1か月あたり最初の500,000文字が無料。500,001文字以降は、1,000,000文字あたり20ドルが請求されます。
たとえば、1か月以内に700,000文字を処理するように送信した場合、4ドルが請求されます
Translate APIは無料トライアルが可能で、無料トライアルの申し込みは、Google Cloud を無料で試すのフォームを入力することで進められます。
無料トライアルは申し込みから12ヶ月間、もしくは上記で紹介した利用料金が300ドルに達するまで利用可能です。
プログラム
Google 翻訳 APIこと、Translate APIは、さまざまなプログラミング言語で使用できます。
記事の冒頭でお伝えした通り、Translate APIはプログラムと合わせることで、動的に翻訳ができるサービスやアプリを開発することができます。
以下にて、主要なプログラミング言語である、Python、JavaScript、PHPにおいて、Translate APIがどのように使用されるかをお伝えしたいと思います。
動的な翻訳サービスの開発を検討しているという方はぜひ参考にしてみてください。
Python
Python(パイソン)とは、1991年にグイド・ヴァン・ロッサムにより創り出された、インタープリタ型の高水準汎用プログラミング言語です。
機械学習や深層学習などの人工知能領域の開発にも第一線で使われているプログラミング言語でありながら、コードの書きやすさ、汎用性、安全性などから、プログラミング初心者でも取り組みやすいという特徴があります。
多くのユーザーに親しまれている、YouTubeやInstagramなどにPythonの言語が使われています。
使用例
そんなPythonとTranslate APIを組み合わせて使うことによって、以下のように便利なシステムを構築することが可能です。
- テキストファイルに書かれた文を翻訳して結果を出力する
- 大量のテキストファイルを一括して翻訳して結果を表示する
- 人気アプリ「LINE」で通訳BOTを制作する
JavaScript
JavaScript(ジャバスクリプト)とは、インターネットが普及し始めた1990年代はじめに開発された、Webページで複雑な機能を表現・実装できるようにするプログラミング言語です。
ブラウザを通じてWebページを見たときに、画像やアイコンが動いていたり、フォームで情報を送信したり、最新のコンテンツが常に上位に表示されていたりすることはありませんか?JavaScriptはこうした、動作や仕組みを用いてWebページを表現するための言語です。
JavaScriptが無くてもWebサイトは見ることはできますが、HTMLだけで構築された静的な文字や写真を読むだけのサイトとなり、現代人にとっては非常に不便さや味気なさを感じることでしょう。
使用例
そんなJavaScriptとTranslate APIを組み合わせて使うことによって、以下のように便利なシステムを構築することが可能です。
- Webページ上でボタンを押すと指定の言語でページが翻訳される
- 画像ファイルを読み込み、ボタンを押すと画像に書いてある文字が翻訳される
- 翻訳した文章をそのまま本文に記載した状態でメーラーを起動する
PHP
PHP(ピーエイチピー)とは1996年に誕生したプログラミング言語です。動的にWebページを生成することができるサーバーサイドのスクリプト言語で、多くのWebサイトやWebアプリに採用されています。
広く親しまれている、スタンダードなプログラミング言語でありながら、シンプルに記述ができるのも大きな特徴です。
また、PHPは現在でも多くのレンタルサーバーに最初からインストールされていることが多く、プログラミングの勉強は環境構築で頓挫するという方も多いので、そうした点においても取り組みやすい言語であるといえます。
使用例
そんなPHPとTranslate APIを組み合わせて使うことによって、以下のように便利なシステムを構築することが可能です。
- Google 翻訳のように入力フォームに入力された文を翻訳して結果を表示するサービスを作る
- URLを入力すると複数の言語でページが翻訳されるサービスを作る
- 翻訳した結果に対して間違えやすい単語や文法を注意表示するサービスを作る